メトラー・トレドはスイスに本社を置きながら、日本やアメリカイギリスなど世界各国に事業拠点を展開してネットワークを構築しているグローバル企業です。様々な業界における研究開発や品質管理、製造ラインのマネジメントなど幅広い業種や業務に関して多種多様なソリューションを提供しており、特に製薬業界においてデータインテグリティに対応するための製品やサービスを提供しています。
メトラー・トレドのソリューションは研究室内のネットワーク化の基盤を構築して各種情報を一元管理し、情報の整合性や完全性を担保することで客観的な信頼性を確保したいクライアントにとって有効性を発揮します。
メトラー・トレドが提供している「LabX ラボ用ソフトウェア」は、製薬業界におけるデータインテグリティ関連製品として、ラボのDX化やネットワーク化をベースとして情報の一元化を促進し、法規制を遵守しつつシームレスな管理プロセスのマネジメント体制を実現できることが特徴です。
ALCOA+のフレームワークを基準としてワークフローを保護・管理士、データ品質を高めつつフロー全体でトレーサビリティやデータインテグリティを確保できることが重要です。「21 CFR Part 11」といった規制や定義についても遵守しており、監査時には速やかなデータアクセスや監査証跡の確認などのニーズへ応えます。
また、基本業務手順(SOP)をLabXワークフローへ構築することで、各ステップについてガイド機能を活用することも可能です。
「LabX 滴定ソフトウェア」は、ラボ用ソフトウェアの中でもデータ管理を対象としたソリューションであり、ラボの分析機器とシステムを接続して、電子データフローによる滴定分析を迅速化します。またシステムへアクセスする全てのユーザーや、それらの作業で取得されたデータについて、利便性を考慮しつつデータインテグリティ確保のための規制遵守を担保していることが強みです。
「LabX 天びんソフトウェア」はラボの中にある分析機器や検査機器といった各種機器と、それぞれのタスク、そして作業を実行しているユーザーなどの情報を一元管理するためのソリューションです。
天びん指示計にはSOPガイダンスを表示することで作業効率化を促し、手作業による転記を解消してヒューマンエラーのリスクを回避します。
ラボ内の各タスクにおいて取得されたさまざまな分析データについて、安全性と信頼性が認められているデータベースへ自動的に保存し、データインテグリティを確保しつつ情報の利用に関する利便性を向上させます。また、自動性能検証機能を搭載しており、システムが自動的に問題を監視して規制の遵守をチェックしているため、安心してデータ管理を自動化しつつ情報の正確性を証明することが可能です。
FDAの21 CFR Part 11を標準として満たしている「LabX pHソフトウェア」と「SevenExcellence pHメーター」をシステム的に連結して、ラボ内にpHメーターを組み込む体制を整えることができます。ユーザーの一元管理や電子署名、監査証跡といったデータインテグリティにおけるポイントをまとめて確保しつつ、システム統合によってそれぞれのタスクやプロセスのシームレスな連結と活用を叶えられる点が強みです。
ラボ内のシステムネットワークに融点測定機器を組み込み、FDAの21 CFR Part 11を標準として満たしながらデータ管理やデータの自動評価などを効率化していくことができます。
測定データを自動的に保存・管理できることはもちろんとして、結果についての評価をオートメーション化しながら公差レベルをLabXによって定義し、測定融点の比較検証を合理化することが可能です。また各結果が色分けされ視認性が高められていることもポイントです。
具体的な導入事例は見つかりませんでしたが、製薬業界におけるラボのシステム化や、各種検査機器・分析器とデータ管理システムとのネットワーク化などをサポートするソリューションを提供し、世界各国で導入されています(※1)。
メトラー・トレドの国内シェアは年々拡大している他、2023年1月時点ですでに世界100カ国以上において事業拠点が展開されており(※2)、世界各国のデータインテグリティに関する法規制や基準についてもカバーされています。
社名 | メトラー・トレド株式会社 |
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所在地 | Im Langacher 44, CH-8606 Greifensee, Switzerland |
URL | https://www.mt.com/jp/ja/home.html |