「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準」であるGMP省令が2021年8月に改正され施行されました。それにより、データインテグリティは以下のように要求されることになりました。
「GMP/GDP規制下におけるデータマネジメントとインテグリティに関する実践規範」が20221年7月に発行されました。
海外規制当局や業界団体からデータインテグリティに関するガイダンスは多数発行されています。
引用元:https://picscheme.org/docview/4234
FDAやPIC/S、MHRA、WHOなどのライフサイエンス業界において、データインテグリティの定義はそれぞれが出しています。その内容はほぼ一致しており、データインテグリティとは作成から廃棄までのライフサイクルが対象となっており、電子データのみならず印刷された文書や手書きの記録まで含めるという捉え方をしています。
ところがFDAの査察結果からは違反が継続しているのが現状であり、警告文が増加傾向にあります。
このように、近年データインテグリティに関する規制は各機関によって強化されてきました。
その背景には、FDAによる査察で違反が続々と見つかっているからです。データインテグリティの保証は、医薬品の効能や安全性、品質を保証することであり、FDAの重要な機能でもあります。
違反が続くことで、警告だけでなく多くの規制措置へと繋がっています。