堀場製作所は「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取した試料の初期分析に化学分析チームの一員として参加した事業者です。「はやぶさ2」は、小惑星から砂や石などを持ち帰り生命の起源に迫るプロジェクトといえるでしょう。堀場製作所は、蛍光X線分析装置とラマン分光分析装置を用いて非破壊・非接触で行う分析を担当しています。
「はかる」技術を用いて、バイオ・ヘルスケア、エネルギー・環境、先端材料・半導体分野で世界に貢献しようと努めている点も堀場製作所の特徴です。バイオ・ヘルスケア分野では、製薬・創薬、細胞・遺伝子、臨床検査などに関連する製品を提供して、高齢化社会・医療費抑制・医療の分散など、社会問題への対応を目指しています。
堀場製作所は、実験室や分析室での使いやすさを追求した卓上型PH・水質分析計を展開しています。特徴は手軽に操作できるように工夫していることと幅広いラインナップを揃えていることです。具体的には、スタンダードモデルに加え高機能タッチパネルモデルも扱っています。
高機能タッチパネルモデルとしてあげられるのがLAQUA F-70 / DS-70 シリーズです。公式サイトでは「正しく測定するためのすべてを詰め込んだ卓上計」と紹介されています。特徴は、測定項目が異なる4つのモデルを用意していることです。例えば、F-74はCH1で「pH・ORP・ION」、CH2で「COND・RESIST・SALT・TDS」を測定できます。校正のタイミングを可視化する校正アシスト機能、2CHで同時に測定できる2チャンネル同時測定・表示機能を搭載している点や専用オートサンプラー(オプション)に接続することで最大120検体を自動測定できる点も見逃せません。手軽に使えるだけでなく、実務に必要なさまざまな機能を搭載しています。
米国FDA(米国食品医薬品局)が発表した「21CFR Part11」に対応しているデータ改ざん防止対応ソフトウェアです。このソフトウェアをインストールしたパソコンに、卓上カラータッチパネルタイプの卓上型水質分析計LAQUAを接続すると、測定結果の記録と操作ログの記録をデータ管理できます。
さまざまな機能を備えている点もポイントです。具体的には、6段階の権限を設定できるうえ権限ごとに内容を設定できるアクセス権限機能、操作履歴や変更履歴を記録する監査証跡(監査証跡は削除・修正不可)、校正記録・測定者情報などを測定結果として記録する電子記録、権限を付与したユーザーのみ署名できる電子署名、データの改ざんを防ぐデータ改ざん防止機能(権限によっては一定期間を経過したデータを削除できるが監査証跡が残る)、パソコンにデータを保存するバックアップ機能などを備えています。データインテグリティに適したソフトウェアといえるでしょう。
そもそも
データインテグリティとは?
DI対応の基本と要点を確認
公式ホームページに記載がありませんでした。
社名 | 株式会社堀場製作所 |
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所在地 | 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2 |
URL | https://www.horiba.com/jpn/ |