スカイコムは「日の丸ソフトウェアを世界に!」を掲げて、ソフトウェアプロダクトの開発・販売を主に手掛けている事業者です。ユーザーの声を商品化に活かしている点が特徴といえるでしょう。
具体的には、高速性・高圧縮性・動作安定性などを特徴とするPDFソフトウェア「SkyPDF」、印刷時に「誰が・いつ・なにを・どこから・どれだけ」印刷したかを記録することなどで印刷環境のセキュリティ強化を図る「Sky Agent Secure Print EX.」、セキュア・ドキュメント共有サービス「SkyPAS」などを扱っています。いずれもPDFを活用している点がポイントです。スカイコムはPDFを生かして、クライアントのビジネス展開を支援しています。
スカイコムは、紙ベースで運用してきた検査書・点検表を電子化する際におけるデータインテグリティの強化をサポートするセキュア・ドキュメント共有サービス「SkyPAS」を扱っています。サーバ製品(オンプレミス型)の「SkyPAS9」とクラウド製品の「SkyPASクラウド」を用意しています。
SkyPASの特長は、運用を考えて開発されていることです。国際規格(ISO)であるPDFに準拠しているため長期間の保存・閲覧に対応できます。また「誰が・いつ・何を」行ったかを自動で記録・保存するとともに、ファイルの削除・改ざんなども防止します。
使い勝手に優れる点も見逃せません。操作権限を細かく設定できるうえ、検索機能で過去の検査書などから求めている情報を引き出せます。検索機能は「全文検索・書誌情報検索・ファイル名検索・作成者検索・電子署名検索・ファイルID検索」に対応しています。
導入しやすい点もSkyPASの特長といえるでしょう。Word・Excelなどで作成した検査書などを電子文書化できます。紙感覚で扱えるように工夫されているため、デジタルが苦手な方でも違和感なく扱える可能性があります。また、スカイコムはドキュメント類の作成に関する相談を受け付けたり資料提供を行ったりもしています。さまざまなサポートを受けられる点は魅力です。ちなみに「SkyPASクラウド」であれば、ライセンス契約後、すぐに利用を開始できます。
そもそも
データインテグリティとは?
DI対応の基本と要点を確認
中外製薬工業株式会社は、国際的な規制強化に伴うデータインテグリティ担保に課題を抱えていました。この問題に対処するため、スカイコムの「SkyPAS」を導入しました。
製品選定の決め手になったのが「タイムスタンプによる改ざん防止」などの必要な機能を備えていたことと試験的に導入した拠点の従業員から良い反応を得られたことです。従業員からは、一通り説明を受けただけで説明書を見ず操作できた点などが評価されています。
このような反応を受けて、中外製薬工業株式会社は前倒しで「SkyPAS」の全拠点展開を行っています。導入4か月後にQA部門が行った中間検証で、一定の業務効率化効果が認められた点も全拠点展開の後押しにつながったようです。
社名 | 株式会社スカイコム |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区神田松永町19 秋葉原ビルディング10階 |
URL | https://www.skycom.jp/ |